
Visions in mind
亀山晴香
NKSIN
Jonathan Hadipranata
October 4 – 10, 2021
11:00am~7:00pm(Last day ~5:00pm)
MEDEL GALLEY SHUでは10月4日(月)より三人の新進気鋭のアーティストによるグループ展”Visions in mind”を開催します。
三人はそれぞれ独自のキャラクターを描くのが特徴的であり、しかし、その意図や手法はそれぞれ個性の違いが如実に現れています。
亀山は、「娯楽」と「矛盾」をキーワードに、玩具などを用いてランダムに作られたジオラマ写真とキャラクターのアナログペインティングやスマートフォン用画像加工アプリを制作技法として加える作品が特徴で、アイロニカルでありつつ娯楽性の高い世界観を表現しています。
NKSINは、アメリカンアニメーションから強い影響を受けた日本のサブカルチャーとのハイブリッドなスプレーペイントが特徴で、アイロニカルな視点から自身の体験や思想を芸術的活動に反映させ、どこか挑発的でユーモラスな作品を展開しています。特に近年の作品は暴力化した自由社会への批判でアート自問自答を表現しています。
Jonathanは、誰にでもあるだろう社会に適応するために自分の個性を犠牲にした経験を口にテープを貼ることで、その瞬間を表現しました。また、コミュニケーション・カップ(糸電話)も、皮肉を込めて使われています。作品を通して、自分自身を抑えなければならなかった瞬間、時間、または批判を恐れて何も言わないことを選んだ人生の一部を思い出し、そこから自分の心を顧みることを促しています。
このように三人ともアイロニカルな描写は自己内政的でもあり、社会的問題への解決の糸口としても作用しているようです。この3人それぞれの意識にフォーカスした展示”Visions in mind”をお楽しみください。

亀山晴香|Haruka Kameyama
「娯楽」と「矛盾」をキーワードに、玩具などを用いてランダムに作られたジオラマ写真とキャラクターの アナログペインティングを融合した作品や、スマートフォン用画像加工アプリを制作技法として加える作品 などを主に制作している。
描画されたキャラクターや加工されたモチーフが持つ見た目的なポップさとは裏腹に与えられた不遇な 設定や奇妙さを作品の中で一緒くたにすることで、善し悪しが面白さとして一纏めにされたある種の幼児 向けアニメのような軽快かつ娯楽的な世界観を展開している。
SNSで「加工された自身をアップする」という行為が当たり前になっている現状は、画面上においては “何者か”が何者にでもなれるということを表していると考えた。
また、その変身した”何者か”の姿を見せられている人々にとっては”何者か”が本来誰であったのかという 事はどうでもいい情報になってしまうという現象に面白さを感じ、その状況を自身の作品に投影させた。
何らかのニセモノとして無理矢理に加工し、作られたモチーフが作品の中だけではホンモノの1キャラクター として存在している様を楽しみつつ、変身欲求と比例して本来の自身からはかけ離れていく矛盾や奇妙さが混在 している今をエンターテインメント的に表現する。
プロフィール
1998年 宮城県生まれ
2020年 東北芸術工科大学美術科洋画コース卒業
2021年 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻絵画領域在籍中
グループ展
2021年
GALLERYA8T「Pre-OpeningEXHIBITION」(仙台)
2020 年
東京都美術館 東北芸術工科大学卒業・修了展
「鹿逐う者は 山を見ず」(東京) 東北芸術工科大学卒業制作展(山形)
2019年
新宿眼科画廊「ポートフォリオ選抜展」(東京)
「ART FAIR3331」出展(東京)
2018年
新宿眼科画廊「ポートフォリオ展 2018」(東京)
個展
2019年
個展「Kidding」伊達海鮮花京院店ミニギャラリー(仙台)
2020年
個展「Untitled」東北芸術工科大学 The Cube(山形)
2021年
個展「Teddied」東北芸術工科大学TheCube(山形)
受賞
2020年度東北芸術工科大学卒業制作展洋画コース優秀賞

NKSIN
1994年福島県生まれ、独学で絵画を学ぶ。
プロフィール
展示暦
2021年
NKSIN solo show (ロイドワークスギャラリー・東京)
2020年
Independent Tokyo 2020(東京都立産業貿易センター・東京)
NKSIN×ヨコヤマユウリ 2人展(KATSUMI YAMATO・東京)
One Face展(ロイドワークスギャラリー・東京)
SUMMER CAMP(GR gallery・ニューヨーク)
受賞歴
2020年
「Independent Tokyo 2020」 審査員特別賞 大和克巳賞
審査員特別賞 井浦歳和賞

Jonathan Hadipranata
“The concept of my painting in itself arises from my own view of society. We are often unable to say what we wanted to say or express our true individuality, be it for the worse or for the better.I believe each one of us has had the experience to sacrifice a part of our individuality to fit in a society. Symbolized through a taped mouth, I wanted to in a way capture those moments. The communication cup is also another symbol used in these works to play off the irony.
Through my works, I’d like to invite the audience in a positive way, to recall a moment, a time, or a part of our life where we had to hold ourselves back or chose not to say anything in fear of criticism, Would things be different if we had chosen to speak our minds?”
プロフィール
学歴
2014 年 Academy of Art University, San Francisco, USA
Visual Development, June 2014 – December 2015