草木の染めと織

Curation:Takuya Seki

6月4日(火)〜 6月9日(日)

11:00〜19:00(最終日は17:00)

 

植物・自然をテーマにした、植物布や草木染め、植物デザインの着物・帯、そして茶箱の展示会。芭蕉布や葛布、アットゥシ織などの植物繊維による帯から、藍や紅花、梅など草木染め、ウィリアムモリス・デザイン・ボタニカルデザインの、美しい染めと織をご覧ください。

山形より16代続く馬下昭一氏による温もりある草木染めの手織り紬と、ウィルアムモリスの生地で誂えた撫養優の茶箱も展示いたします。

ウィリアム・モリス

19世紀イギリスの詩人、デザイナー。多方面で精力的に活動し、それぞれの分野で大きな業績を挙げた。「モダンデザインの父」と呼ばれる。生活と芸術を一致させようとするモリスのデザイン思想とその実践(アーツ・アンド・クラフツ運動)は各国に大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流にもなったといわれる。特に植物をモチーフにしたテキスタイルデザインを数多く残し、一世紀以上を経た今も世界中の人々に愛されている。

原子布・植物布

豊かな自然に恵まれた暮らしの中で、人々は身の回りの植物や山に自生する木の皮・蔦・草木を採取、栽培し繊維を採り、糸にして、素朴で野趣あふれる布がつくられてきました。この自然の布は、絹や木綿の歴史よりも古く「原子布」「古代布」「植物布」とも呼ばれ、ひとつひとつの工程に緻密な技と根気を要求され、織り上げるまで全て手作業で仕上げます。

日本の三大原子布は以下の通り。

  • しな布:しなの木の樹皮を繊維として織り上げます。(主に新潟、東北地方)
  • 芭蕉布:芭蕉布 糸芭蕉の幹(じつは葉柄)の部分から作ります。(沖縄)
  • 葛布:山に自生する蔓性植物くずの繊維から織り上げます。(静岡)

ボタニカル・デザイン

Botanical(ボタニカル)」とは「植物の、植物学的な」などの意味。 近年、ファッション用語として使われる場合に、植物のモチーフを使ったデザインを意味することがある。 ボタニカル柄とは、植物をモチーフにしたプリントの総称であるが、一般的な花柄と対照的に、木の葉や茎、実、草花などをモチーフにした少し落ち着いた柄を示すことが多い。花柄の場合はかわいさが際立つが、ボタニカル柄は、ナチュラルな大人っぽさ、上品さが加わる。

草木染め

合成染料(化学染料)を用いた染色に対して、天然染料を用いた染色を区別するために生じた呼称。昆虫から得られるコチニールのような植物由来の染料でなくとも天然染料で染めること、または染めたものを草木染めという。なお、古来染料として用いられた植物の種類は非常に多く、わが国だけでも数百種に達するが、このうち色素の堅牢(けんろう)性の少ないもの、材料の採取の困難なものなどはしだいに陶汰(とうた)されて、現在一般に用いられているものは数十種にすぎない。

16代馬下助左衛門

工房は、米沢で古くから続く機屋のひとつであり、現在で十六代目。
米沢二代目藩主上杉景勝公の時代に鷹匠頭として五十石を賜りましたのち、十代目上杉鷹山公の時代、殖産興業の一環として、現在の米沢織の基盤となる、織物を始める。米沢の自然豊かな恵みで染めた糸を、ひとつひとつ丹念に織り上げ、手作りのぬくもりある着物や帯の製作を代々続けている。伝統を守りつつ、新たな技にも挑戦し、織だけでなく絞り染めや刷毛染めなどにも力をいれ、現在の十六代助左衛門は草木染紬・紅花紬を中心とする米沢織物の総合的な染織工房である。

ORIHIME

織姫の製品は、国内産の杉材を使用した茶箱と、日本の伝統的な織物作られる。茶箱職人がつくる堅牢な箱が纏うのは、芸術品ともいえる高級帯地。織姫の「箱」は、美しさと堅牢さを兼ね備えている。伝統の技と現代の技が融合した「和モダン」。おもに西陣織などの織物を使ったVEGAシリーズ、輸入ファブリックスを使用したMOONシリーズをリリース。今回はウイリアム・モリスの作品をラインナップ。