MEDEL GALLERY SHU CONTEMPORARY ART REVIEWS

熊倉 涼子 個展

coniunctio

2019年8月7日(水)〜18日(日)

11時〜19時(最終日は17:00まで)

 

事物とは似て非なる虚構を写実的な技法で描く画家・熊倉涼子の個展。

人類の歴史のなかに現れては消えていくイメージやかたちをモチーフにした、新作絵画を発表します。

写実的な技法で描かれた、事物とは似て非なる虚構の世界観をこの機会に是非ご高覧ください。

熊倉 涼子 | Ryoko Kumakura 

かつて錬金術においては、性質の異なる物を結びつけることを「太陽と月の結婚」という寓話によって説明した。このモチーフは、熊倉涼子の絵画にとって、重要な対象のひとつであるだけでなく、彼女の方法それ自体の寓意でもある。今日では擬似科学とみなされる錬金術だが、その探求の蓄積なしには近代科学の発展もありえなかった。熊倉は、こうした人類の歴史のなかで生み出されては忘れ去られていく古今東西のイメージを、図録やインターネットなどから蒐集し、再構成する。その画面は、時代の変遷とともに失われていった世界観の模型であるだけでなく、新しいイメージの胚胎する場処でもある。

プロフィール

1991年東京生まれ。2014年に多摩美術大学(油画専攻)を卒業後、国内外の展示やアートフェアに出品。古来より人々がどのように世界を理解してきたかをテーマに据え、インターネットや図鑑などからイメージを蒐集し、それを参照して工作したオブジェをもとに静物画を描く。主な個展に「PICTOMANCY」(RED AND BLUE GALLERY/東京、2016年)、「Pseudomer」(同、2018年)。2019年、「群馬青年ビエンナーレ」に入選。