渡邉城大|Kunihiro Watanabe

個展「JohDaism Vol.3」

March 28―April 9,2023

11:00am~7:00pm(Last day ~5:00pm)

MEDEL GALLERY SHUでは3月28日より4月9日まで、渡邉城大の個展”JohDaism_vol.3”を開催いたします。

墨絵のようなどっしりとしたラインワークに、印象的な彩色を捺したアート。これらを渡邉城大は自身で『現代浮世絵(Contemporary Ukiyo-E)』と定義して創出を繰り返しています。浮世絵の持つマインドや技法が現代アートの文脈の中でこそ輝くものであり、ひいては、コミックの現場で培われてきた自分自身の経験に立脚したアートワークであると彼は語ります。

国内外に多くのファンを持つ「浮世絵」は、江戸時代より現代まで伝わる大衆芸術であり、三百年の歴史の中でめまぐるしく発展していった文化産業でもあります。江戸の初期ではモノクロの墨摺り絵であったものが、技術の研鑽と分業化による制作体制の改革が進んだ結果、大衆にひろく支持される娯楽と情勢されていきました。
歌川広重の『はんじもの』などは現代においても魅力に溢れており、活力みなぎる筆致はこの頃から既に我々の生活に根付いたのだと気付かされます。また、こののちに台頭する揚州周延は幕末の動乱を武士として生き抜き、記憶に焼き付いた戦の情景を浮世絵として描くことに打ち込んでいました。しかし、晩年の作品である『上野不忍競馬図』では一転して大胆なパース表現やハッキリとした濃色の紅摺など、鑑賞者を楽しませる工夫に満ち満ちています。

朴訥なモノクロから繊細で色彩豊かな表現への変遷。大正・昭和から令和に至るコミック表現も同じ疏水を辿りつつあります。そうしたあくまでも写実に寄せすぎず、それでいて印象的な構図、親やすい大胆な簡略化など、渡邉城大の最も得意とするところです。

 

“僕が日本固有の漫画の概念や技法を使って創作を始めたころ、最初に思い至ったのは「漫画の画材で描いた絵が、果たして100年後に同じ姿で存在していられるだろうか?」ということでした。漫画で使用される画材、紙やスクリーントーンは耐久性に問題があり、空気や紫外線に触れ続ければ何十年後には黄ばんでいるでしょうし、トーンは縮んだり割れたり剥がれたりするでしょう。しかし、美術品としての保全性を第一に考えたとしても、漫画の技法を使わないのであれば、僕が創作する意味がない、とも考えました。“

渡邉城大

今回の個展ではそうしたハンドペインティングとシルクスクリーン技法による二つの表現にによる、渡邉城大の研ぎ澄まされたアートワークをぜひご覧くださいませ。

野澤梓 Nozawa Azusa Profile

渡邉城大 渡邉城大 / WATANABE Kunihiro a.k.a. JohDai

渡邉城大 世界三大コミック(日本漫画、バンド・デシネ、アメリカンコミックス)のうち白黒表現を主体としているのは日本漫画の特性である。
葛飾北斎の北斎漫画をルーツに、浮世絵から派生して進化してきた日本漫画には線による表現や余白の美学など、浮世絵の血を確かに受け継いでいる。

「浮世」という言葉には「現世」や「移りゆく世の中」という意味があり、「浮世絵」とは江戸時代の画家が当時の技法で当時の様子を描いた絵である。
そこから派生した日本漫画の技法で現代を描くことを「現代浮世絵/Contemporary Ukiyo-E」と定義して創作している。

プロフィール
1983年愛媛県出身。
漫画家のアシスタントを経て、日本漫画の技法と概念をコンセプトに、絵画の制作と、登山による星空を主とした自然写真の撮影を行う。

アシスタント歴
2009 / AKABOSHI-異聞水滸伝-(天野洋一)
2010~2018 / ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)
2019~2020 / GIANT KILLNG(ツジトモ)

受賞歴
2017 / 日本山岳写真協会展 入選
2022 / 100人10 協賛企業賞

個展
⚫︎2019
liFe!(cafe884:和歌山)
⚫︎2020
JohDaism(Galerie LE MONDE:東京)
⚫︎2021
KISS A…01(Lit:東京)
KISS A…02(Seven Colors:東京)
⚫︎2022
KISS A…03(cafe884:和歌山)
JohDaism vol.02(Anicoremix Gallery:東京)
⚫︎2023
JohDaism vol.03(MEDEL GALLERY SHU:東京)

グループ展
⚫︎2021
布花と絵画(京都文化博物館:京都)
100人10(Shinwa Art Museum:東京)
⚫︎2022
EYES(MEDEL GALLERY SHU:東京)
girls.(TRiCERA MUSEUM:東京)
mini○展(Sansiao gallery:東京)
SYNESTHESIA vol.2(FUTURE LABO:東京)
Group Exhibition(Contemporary tokyo:東京)
PRINTED(WHAT CAFE:東京)
EMOTION(石川画廊:東京)
AnyKobe2022(兵庫)
100人10(ミッドタウン:東京)

アートフェア
⚫︎2022
ART TAIPEI 2022(台湾 台北)
ART021 SHANGHAI(中国 上海)
⚫︎2023
Study:大阪関西国際芸術祭(大阪)
D-art,ART 2023(東京)