
帝国ホテルプラザアートセレクション
MEDEL GALLERY SHU CONTEMPORARY ART REVIEWS VOL. 3
森洋史 個展
hyperfabric
2019年10月7日(月)〜 20日(日)
11時〜19時(最終日は17:00まで)
森 洋史は、パロディを手法として制作しています。アニメやゲーム、美術史上の名画といった既存のイメージのリミックスと、現代の加工技術と伝統的な技法のハイブリッド――。過剰なほど装飾的な構造をもつ引用の織物には、緻密さと虚構性が同居しています。
本展では、ロイ・リキテンスタインやアンディ・ウォーホルの作品に取材したシリーズの他、マリリン・モンローやチェ・ゲバラのイメージがモチーフの新作を発表します。


森 洋史 | HIROSHI MORI
ある世界と別の世界を半ば強引にぶつけてみて、視覚的、触覚的にどのようなテイストが生まれるのかということにとても興味があります。それは、各々の世界が持つ文脈が違えば違うほど衝突感が生じ、プロセスであろうとフィニッシュであろうと作 家本人も意図していないようなものが生まれるに違いないと考えています。そして、鑑賞者へ共感でも反感でも某かの化学反応を起こして貰えなければ面白くないと思っていますので、サンプリングなどを行い、あえて版権に触るのではないかという不安を与えかねないイメージを組み合わせて制作しています。
たとえば、美術史上のマスターピースと呼ばれる作品からの引用を織り成し、ビデオゲームやアニメーションなどの現代に氾濫するあらゆるイメージとのリミックスを行い、ジャンクテイストにコンバートすることが、私の作品の骨組みとなります。
私の作品を観た人は某かの既視感を覚えることになりますが、同時に違和感を覚え嘲笑することになろうと思います。ただし、イメージの流用については、パロディ作品である以上、茶化す反面、元ネタへのリスペクトが必ず必要であると考えています。やっていて思うのは、パロディ作品としては、私自身の芸術の唯一性やイメージのオリジナリティを極力排除する必要が あると考え、元ネタとフィニッシュを絶妙な加減でずらすのは不可欠と考えています。当代の最新の工業テクノロジーと伝統工芸技法とのハイブリッド工法を構築し複雑なプロセスを経て、究極の虚構を追及しています。是非、生の作品を観にお越し頂き、お楽しみ頂ければ幸いです。
プロフィール
1977 東京都生まれ
2013 東京藝術大学大学院美術研究科油画技法・材料修士課程修了
主な個展
2018 “Metafiction” 銀座蔦屋書店アートウォールギャラリー、GINZASIX 6F、東京
2018 “LAUGHING QUIETLY TO MYSELF” Art Experience Gallery、香港、中国
2017 “project N” 東京オペラシティアートギャラリー 4Fコリドール、東京
2017 “LITTLETOPIA” Art Lab TOKYO、東京
2016 “Reanimation” 阿久津画廊、前橋
主なグループ展
2019 “VU!” 渋谷ヒカリエ8/CUBE、東京
2018 “HOMMAGE” Sansiao Gallery、東京
2018 “愛でるブレイク前夜展Vol.3” 愛でるギャラリー祝、東京
2018 “リオンソールネサンス2018” 日本橋三越本館6階 美術特選画廊、東京
2018 “hanabi展 Tokyo Fireworks Show” Art Lab TOKYO、東京
2018 “ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~“ Bunkamura Gallery、東京
2017 “DESIGNART 2017” ユナイテッドアローズ原宿本店、東京
2016 “The Nature of Jungles” William Rolland Gallery of Fine Art、サウザンドオークス、アメリカ
2016 “現代アート展Ⅳ – 新しい個性の作家達 -” 阿久津画廊、前橋
2016 “POPCON ASIA 2016” ジャカルタコンベンションセンター、ジャカルタ、インドネシア
2015 “I氏コレクション展” 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館、富岡
2015 “Neo Mythology” bG Gallery、サンタモニカ、アメリカ
2015 “TERRADA ART AWARD 2015 入選者展” 寺田倉庫 T-Art Gallery、東京
2014 “シェル美術賞アーティストセレクション 2014” 国立新美術館、東京
2014 “見ること・描くこと – 油画技法材料研究室とその周縁の作家たち” 東京藝術大学大学美術館、東京
2013 “ポートレートジャム:ヒューマンズ・ウィーアー” アキバタマビ 21、3331 Arts Chiyoda、東京
2013 “第61回東京藝術大学卒業・修了作品展” 東京藝術大学、東京
2012 “第17回三菱商事アート・ゲート・プログラム” 三菱商事ビル、東京
2012 “タグボートアワード受賞者グループ展” AKI Gallery、台北、台湾
2011 “シェル美術賞展 2011” 代官山ヒルサイドフォーラム、東京
2010 “GEISAI TAIWAN#2” 台湾台北市華山創意文化園區、台北、台湾
2010 “シェル美術賞展 2010” 代官山ヒルサイドフォーラム、東京
2010 “WONDER SEEDS 2010” トーキョーワンダーサイト渋谷、東京
2010 “第28回上野の森美術館大賞展” 上野の森美術館、東京
2009 “シェル美術賞展 2009” 代官山ヒルサイドフォーラム、東京
Art fairs
2018 “Art Central” Central Harbourfront Event Space、香港、中国
2018 “LA ART SHOW 2018” Los Angeles Convention center、ロサンゼルス、アメリカ
2017 “ART FAIR TOKYO 2017” 東京国際フォーラム、東京
2017 “LA ART SHOW 2017” ロサンゼルスコンベンションセンター、ロサンゼルス、アメリカ
2016 “ART TAIPEI 2016” 台北世貿一館、台北、台湾
2016 “ART FAIR TOKYO 2016” 東京国際フォーラム、東京
2016 “Young Art Taipei 2016” Sheraton Taipei Hotel、台北、台湾
2016 “LA ART SHOW 2016” ロサンゼルスコンベンションセンター、ロサンゼルス、アメリカ
2014 “ART TAIPEI 2014” 台北世貿一館、台北、台湾
2012 “ART TAIPEI 2012” 台北世貿一館、台北、台湾
2011 “KIAF/11” Coex Hall A&B、ソウル、韓国
2011 “art:gwangju:11 (DDA: Asia New Arrival)” KDJ Convention Centre、光州、韓国
2011 “ASYAAF 2011” ホンイク大学、現代美術館、ソウル、韓国
Awards
2015 “TERRADA ART AWARD 2015 優秀賞/山口裕美賞”受賞
2014 “シェル美術賞アーティストセレクション(SAS)2014″選出
2012 “第27回ホルベインスカラシップ奨学生”選出
2012 “第7回タグボートアワード 後藤繁雄審査員特別賞”受賞
2011 “YOUNG ART TAIPEI 2011 YOUNG ART AWARD Finalist”選出
2010 “シェル美術賞2010 本江邦夫審査員奨励賞”受賞
Others
2017 “ブレイク前夜” アーティストインタビュー放映 、BSフジ
2013 “Tokyo Art Scramble” プロモーションビデオ放映 大型ビジョンQ’S EYE, Q-FRONT、東京
2013 “The Works” アーティストインタビュー放映 RTHK、香港、中国