美波

三澤亮介|Ryosuke Misawa

CUT!

January 25 – February 6, 2022

11:00am~7:00pm(Last day ~5:00pm)

MEDEL GALLERY SHUでは1月25日より三澤亮介の個展「CUT!」を開催いたします。

10代の頃より映画制作や舞台芸術に取り組み、立教大学映像身体学科に進学。

とりわけ総合芸術を自身のキャリアのバックグラウンドに持つ三澤は、昨年度よりその多角的な視点を、一つの平面作品の肖像画に凝縮させる手法に積極的に取り組んできました。

そして発表された作品は、肖像画においてアイコンと言っても過言ではない、”目”や”輪郭線”を描くことなく構成され、鑑賞者に対して既視感と違和感を同時に引き起こさせる装置として機能しています。

アイコンとなる身体部位や線を描かない理由には、他者とのコミュニケーション齟齬におけるコンプレックスが横たわっているようです。

その一方で、徹底した「色彩」「構図」「線」の織りなす類まれなバランス感覚こそが、三澤作品の唯一性を可能にし、アイコン不在の中でもその作品自体の存在性を補強していいます。

本展では、自身が10代の頃から初期キャリアとして選択し、多くの時間を費やしてきた「映画」をテーマに選択。
映画制作における画作りの視点をベースに、影響を受けた映画の印象的なカットをモチーフとし作り出した肖像画の新作20点を発表します。

そこには、三澤が幼少期より憧れ続けた世界から、時を経て独自のスタイルで「現代アーティスト」として世界にアプローチを仕掛ける確固たる意思と姿勢が反映されています。嵐の前の静けさの如く、センセーショナルな話題を巻き起こす新進気鋭のアーティストの挑戦をご覧ください。

三澤亮介|Ryosuke Misawa

1992年生まれ、福井県出身の現代アーティスト。 立教大学映像身体学科卒業後に、写真家を経て2020年より現代アーティストの活動を本格化させた。
自身のバックグラウンドにある映像や写真といったデジタルメディウムをベースに、アナログなペインティング領域までをクロスオーバーさせた「メディアパラドックス」という独自の手法を用い、既成概念のアップデートを目指す。