山本 捷平 個展
What is the “entity”
2019年7月15日(月・祝)〜21日(日)
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
芸術におけるオリジナルと複製、虚と実の関係は時代を超えて論じられてきたテーマだが、デジタルデータの複製が日常的になった今日、その議論をいかに発展させられるのか。
現在取り組んでいる「Reiterate(繰り返す、反復する)」シリーズは、自作のローラーを使ってイメージをアナログに反復するもので、絵具の消費や乾燥とともに徐々にイメージが掠れていくなど、不可避の変化や偶然性、身体を通して生まれる連続性を新たなイメージの創出につなげている。
将来を期待される新進気鋭のアーティストの東京初個展。
山本 捷平|Shohei Yamamoto
『実体とは』をテーマに絵画を制作。
画面上に絵具を置き、自作ローラーによってアナログに反復させることで身体性や偶然性を受け入れながら描く。
反復されたイメージは一定のリズム刻みながら運動し解体され、そして新たなフォルムを生み出していく。
シルクスクリーンやインクジェットプリント等の手法とは異なり、あらゆるノイズを含みながら行われるコピーアンドペーストは、映像におけるフィルムとも言えるだろう。
この構造は物質的存在を現象として捉える仏教哲学や物理的過程の不確定性を示す量子論からインスピレーションを受けた。
そして現象とは刻々と変化するもので、変化しない実体は存在しないという考えから、自作ローラーによる変化し続ける連続性を用いることで、非局所的な世界への局所的な接点として絵画を捉える。
プロフィール
1994
神奈川県生まれ
2019
京都造形芸術大学大学院 芸術専攻 ペインティング領域 卒業
活動歴
2014
- グループ展『じゅんび』
- グループ展『急に言われてこまっ展』
- グループ展『Hi,My Name is…』
- グループ展『DOKI DOKI』
2016
- ギャルリオーブ学生公募展
2017
- グループ展『HOP』
2018
- グループ展『SPURT』
- 個展『Reiterate』
- グループ展『Graduates exhibition』
- グループ展『起きるために寝る』
2019
- 京都造形芸術大学大学院 修了展
- KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号 東京都美術館
- アートアワードトーキョー 行幸地下ギャラリー
- NEO SEED HANKYU ART FAIR 阪急うめだ本店
