浅井昭・浅井木実子 

共有する形象

2019年10月21日(月)〜 27(日)

11:00-19:00(最終日は17:00まで)

 

“分野は違っていても、それぞれが持つ観念や表現したいものを具象化しようと試みた活動は、夫婦としてもアーティストとしても共有していた。” 

現代美術家として晩年まで精力的に活動を続けた浅井昭と、その妻で彼を支えながらも自らの生き様を表現し続ける陶芸家の浅井木実子の二人展。決して回顧展ではない、将来に渡り生き続ける2人の息づかいとその作品・形象を丁寧にトレースする。

浅井昭

私のものづくりは、見えざる意志などを具体化しようと、色や形・音までも物理現象のような、視覚と存在感が欲しくなってしまうのです。 絵は、記号とか伝達の要素として意味をもった形を創ることに、可能なかぎりこころみてみたり、交通の青信号や赤信号とか、言語にも似た人間の身体に伝わるものを、色彩の新たな記号を作り出したい。

「見えないものを見えるようにする」「ものの狭間を表現する」ことが制作の理論となっています。

(画集より)

プロフィール

1928年 三重県津市に生まれる

1950年 美術文化協会展 (受賞) 東京都美術館

1960年 安井賞候補展 東京国立近代美術館

1967年 個展(ネガチーブによるシリーズ) 銀座 村松画廊

1968年 日本青年美術展 マニラ・ソリダット・ギャラリー

1969年 ジャパン・アート・フェスティバル (外務大臣賞) 東京国立近代美術館

     パリ・ローマ・ミューヘン・ロスアンゼルス巡回展

     個展 浜松市民会館

     現代美術の動向展 京都国立近代美術館

1970年 現代美術野外フェスティバル (立体) 横浜 こどもの国

1971年 自動車とモダンアート展 東京 トヨタ自動車㈱

1972年 個展 渋谷 東急百貨店本店ギャラリー

     国際青年美術家展 ’69 67出品 東京 高輪美術館

1973年 カップ国際陶芸展(陶器) 推選、金沢・日本海博

     現代日本美術展 ‘69 68受賞 毎日新聞社、東京都美術館

     「新潮展」現代洋画選抜100人展 上野 松坂屋百貨店

1974年 八千代市美術アカデミー創設

1975年 描かれた房総展 招待、千葉県立美術館

1976年 個展 浜松市立美術館

1977年 千葉県秀作美術展 招待、千葉県立美術館

     ジャパン・アート・フェスティバル10周年展 東京 高島屋百貨店

1980年 千葉現代美術新進作家展 船橋西武美術館

     個展 浜松 由美画廊、香川県坂出 タブローファイブ

1982年 第21回フォアン・ミロ・ドローイング国際賞展

     スペイン・バルセロナ フォアン・ミロ美術館

1983年 ロックフォード・インターナショナル美術展 アメリカ・ロックフォード大学

1984年 個展 銀座 鎌倉画廊

1985年 世界ユーモア・カップ展(陶器) 小田急百貨店 新宿グランドギャラリー

1986年 「八千代市平和の祈念碑」創作 (広島被爆の石)八千代市

1987年 第7回天理ビエンナーレ 奈良 天理道友社

1990年 アート・イン・ナゴヤ展 名古屋市内

1991年 第3回はままつ展 (優秀賞) 浜松市美術館

ALAC現代美術日本展 (フランス文化省)カルカソンヌ市

1992年 現代美術の視点・枕崎展 枕崎市文化資料センター

1993年 個展 銀座 センターポイント・ギャラリー

1994年 「房総の美術」昨日から明日へ 千葉県立美術館

1995年 個展 フランス・トゥルーズ・ユネスコセンター

     個展 フランス・トゥルーズ ラ・ギャラリー

     東アジアの作家達展 船橋市民ギャラリー

1996年 現代美術群1996展 香港文化中心芸術館

1997年 「白いドラゴン」立体 浅井昭おもいつき展 千葉 コモード西千葉

1998年 多摩美術大学 定年退職 

浅井昭展(多摩美術大学退職記念) 多摩美術大学付属美術館     

     日本のコンテンポラリーアート展 フランス・リヨン・ラ・ギャラリー

     個展 千葉 ギャラリー睦

1999年 日仏現代美術交流展 船橋市民ギャラリー

     日本のコンテンポラリーアート展 フランス・リヨン・ラ・ギャラリー

     プレ・オープン浅井昭個展 京橋・アートスペース羅針盤

2000年 個展 京橋・アートスペース羅針盤

2001年 ファソン・ジャポンI・2001展 フランス・リヨン・ラ・ギャラリー

 第44回新象展 (1958年より毎年出品、新象作家協会創立会員) 東京都美術館

元多摩美術大学助教授 2017年5月永眠 89

浅井木実子

ヨーロッパにある古城や朽ちかけた石の建物を見たとき、今までの常識的な美意識を広げる新たな作品作りの手掛かりを発見しました。その宗教建築や城塞などは永年経過による風化が歴史を物語り、私はその風景の美しさに魅了され、石と同質の陶芸による造形に取り組みました。また『切る』という今までにはなかった新しい造形手法も試み、切れ目を入れたり、バリを出したり、土に見えない違った素材に感じる作品作りにも取り組みました。

プロフィール

1931 東京生まれ

1970 神谷紀雄氏に師事し作陶を始める

1977 千葉県八千代市八千代台に築窯(高津窯工房)

1983 女流陶芸展 初入選 以後1997年まで毎年出品(京都市立美術館)

1988 日本新工芸展 入選 以後1995年まで毎年出品(東京、渋谷 東急百貨店)

1989 女流陶芸会員となる

1990 朝日陶芸展 入選 1995年まで連続入選(朝日新聞社主催)

  女流陶芸展 文部大臣賞グランプリ(京都市立美術館)

1991 中日陶芸ビエンナーレ91’展 入選(中日新聞社主催)

  日本陶芸ビエンナーレ 入選(毎日新聞社主催)

  長三賞入選(常滑市主催)

1992 女流陶芸 in TOKYO展 選抜(東京、渋谷東急百貨店)

  12回天展・工芸部門 入選(大阪市立美術館 阿部野会場

1993 日本陶芸展 入選作家選抜展 出品(東京・大丸デパート)

1995 NCECA」陶芸国際会議 スピーチ 作品レクチャー アメリカ ミネソタ州 ミネアポリスシティー

1996 Restaurant-Galerie陶芸個展(フランス・トゥルーズ市)

  1回益子陶芸展 審査員特別賞(栃木県益子町陶芸展実行委員会)

1997 現代芸術群展 浅井木実子陶芸レクチャー (於・香港文化中心行政大楼)

女流陶芸 ・日本新工芸家連盟元会員

個展

ラ・ギャラリー (トゥルーズ)

ぺぺ「せ・らーる」 (東京 新宿)

椿画廊 (千葉市)

勝田台文化センター (八千代市)

銀鈴社ギャラリー (千葉市)

グループ展

10人の手から(千葉女性工芸作家展)19971998 (企画 千葉市民ギャラリーいなげ)

「土の象」 日本新工芸関東九人展 19929394’(東京・世田谷美術館)

収 蔵

八千代市役所

八千代市勝田台グランドホテル

フランス リヨン・ラ・ギャラリー