亜鶴|Azu line ⇔ out May 29 – June 6, 2021

亜鶴|Azu

line ⇔ out

April 27 – May 5, 2021

May 29 – June 6, 2021

11:00am~7:00pm(Last day ~5:00pm)

 

この度、MEDEL GALLERY SHUでは4月27日より亜鶴の個展「line ⇔ out」を開催致します。 1991年兵庫県出身、2012年に大阪美術専門学校美術工芸学科絵画専攻卒業した亜鶴は2013年頃からアートワークの制作を開始し、現在ではそれと並行してタトゥーアーティストとしても活動しています。

「彫り師と言われるのも、画家と言われるのも苦手。

どちらもパフォーマンスをしているという認識」という亜鶴は、その言葉の通り、これまでは描き手である作家本人による身体性を強く意識させるように複雑に塗り重ねられた、実在しない架空のポートレートを制作してきました。
亜鶴は「人間そのものが好き」と語りますが、その彼にとって人間すなわち個人とは突き詰めれば一つの身体であり、そしてその身体が他者との関係にあるとき、最も目に触れる皮膚こそが、ある特定の個人の最小単位になると言います。したがって彼の作品は、私たちにつきまとって離れない個人性、あるいは「私たちはどのように存在しているか」という、根本的な問いかけに向き合っているとも言えるでしょう。

これまでは架空のポートレートを通してひとの表情を模索してきた亜鶴ですが、今回の作品は彼の身の回りにある光景の数々がメインの題材となっています。COVID-19によって生活の変化を余儀なくされたことに起因する作風の変異について作家本人は次のように話しています。

「もともとは自分と他人をはっきり分けていた。 それは決して混ざりえない意識のような、明確な区分け。 歩み寄れるけど、混ざりあえない。 言うなれば皮膚の内側か、外側か、みたいな感覚。 けれどコロナは全てを変えてしまって、内側を意識せざるをえない状況になった。 その結果、自分と世界の区別がない。」

当ギャラリーでは3回目となる今回の展示ではコロナ禍において制作された、生活の温度、皮膚感覚、私たち自身が生きていく中で感じる様々な体感性を絵画に落とし込んだ新しいシリーズを含む、新作のペインティングを20点以上ご紹介致します。
この機会にぜひご高覧下さい。

亜鶴|Azu line ⇔ out May 29 – June 6, 2021

亜鶴|Azu

 

実在しない人の、強烈な異彩を放つポートレイトを描く作家。
タトゥーアーティストとしても活動する亜鶴は「皮膚」を再提示することで「個人」を承認している。逆説的に「個人」を問う事は「身体/皮膚」を考える事であり、個人の存在には常に身体が付帯する。そして身体とは表情であり、また表情とは皮膚であると定義づける。
皮膚という境界面が自身と世界を断絶する一方、皮膚があるからこそ表情を持ち他者と接続可能であるとし、このアンビバレンスの中でさえ、時に自意識は厚き皮膚を介し表出、顕在化し、内在した身体意識を拡張させようとする。

そうした拡張への欲望を「満たされない身体性」と表現し、キャンバス上では不特定の個人の”顔”のパターンを走り描きのブラシストローク、チューブから直接絞られた絵具、吹きつけられたスプレー、砕けたパステルのライン、それら各種マテリアルが流動し滴る痕跡により背景部に向かって溶解させ次第に見えなくなる形として構成する。
それは、集合という関係性の束の中で明確には線引きをする事が出来ない「身体の不定形の輪郭」を捉える為である。
同時に、ハンドポークという最古来の刺青技法を用い皮膚内/外に針を行き来させ、タトゥーアーティストとしても彫る。

私の制作行為は、皮膚を通して発せられている声なき声を聞き、「満たされない身体性」を汲み上げようとする事と等しい。
一層確固たる自己の存在を獲得しようと揺らぎ、足掻く「個人/身体/皮膚」を私は承認したい。だからこそ私は個人の眼差しと集合の眼差しが相対する〈Face to Face〉を望み、”顔”を描き続けている。

プロフィール

1991 兵庫県生まれ

EDUCATION

2012 大阪美術専門学校絵画専攻卒業

ART FAIR

2015 ART SAN DIEGO

2020 ART TAIPEI