Group Exhibition
What is Here -ここにあるもの-
飯田めぐみ
鈴木柚乃
森川瑳久
もりさこりさ
吉岡かおる
September 18 – 29, 2026
1:00pm – 7:00pm(Last day until 5:00pm)
私たちは、目の前にあるものを、どれほど見ているのでしょう。
薄れていく記憶、自分がここにいるという感覚、ものを見るときの視点、心の中に同居する矛盾、現実の向こうに思い描くもうひとつの世界。はっきりと目には見えなくても、それらは私たちの内にあり、ものの見方や感じ方を形づくっています。
本展では、飯田めぐみ、鈴木柚乃、森川瑳久、もりさこりさ、吉岡かおるの5名をご紹介します。
薄れゆく記憶や出来事を絵画に留めること。
光の反射と透過によって揺らぐ自らの所在を見つめること。
親密な空間に内面や社会の矛盾を映し出すこと。
実体験と空想を重ね、現実と並行するもうひとつの世界を描くこと。
そして、ものの構造とその「みえかた」を捉え直すこと。
5名が見つめるものも、その表現も異なります。
しかし、その眼差しは、目の前にありながら見過ごしてしまうもの、見ようとすることで初めて気づくものへと向けられています。
何に目を向け、何を記憶し、何に心を動かすのか。
そこには、その人が世界とどう向き合い、何を大切にしているのかが表れます。
大切なものは、はじめから特別なのではなく、見つめることで、そのかけがえのなさに気づくものなのかもしれません。
作品を通して、自分にとって大切なものとは何なのか。
その答えもまた、すでに「ここにあるもの」の中にあるのかもしれません。
ご来廊をお待ち申し上げております。
MEDEL GALLERY SHU HIBIYA is pleased to present *What is Here −ここにあるもの−*, a group exhibition featuring five artists from September 18 through 29, 2026.
How much do we truly see of what is right in front of us?
Fading memories, the sensation of being here, the perspectives through which we see the world, contradictions that coexist within us, and another world imagined beyond reality. Though they may not always be clearly visible, these things exist within us, shaping the ways in which we see, perceive, and experience the world around us.
The exhibition introduces five artists: **Megumi Iida, Yuno Suzuki, Saku Morikawa, Risa Morisako, and Kaoru Yoshioka.**
Through their practices, they explore different forms of looking and remembering: preserving fading memories and experiences through painting; contemplating their own sense of presence as it shifts through the reflection and transmission of light; reflecting personal and social contradictions within intimate spaces; creating another world that exists alongside reality by layering lived experience with imagination; and reconsidering the structures of things and the ways in which they are seen.
What each artist observes, and how they express it, differs greatly.
Yet their gazes are directed toward things that may be overlooked despite being right before us—things that only become visible when we take the time to truly look.
What do we choose to see? What do we remember? What moves us?
These choices may reveal how we engage with the world and what we hold dear.
Perhaps the things we value are not necessarily special from the beginning. It may be through looking closely, again and again, that we come to recognize their irreplaceable significance.
Through these works, we invite viewers to consider what is truly important to them.
Perhaps the answer, too, is already among *what is here*.
飯田めぐみ|Megumi Iida
私たちが何かを「観測する」とき、対象へ仮の定義を与える行為が伴う。それは星を見て星座を描くことと似ている。
しかし、真の「実在」とは無数の要素を内包した「星の大群」のようなものであり、本来いかなる定義や言葉にも収まるものではない。
私たちは日常の中で対象を定義する。そしてその枠組みに裏切られることを繰り返している。
環境や状況の変化に晒されるたび、人(対象)はまるで別物のように姿を変える。しかし、それらは対象の「実在」が抱える膨大な側面のごく一部に過ぎない。
観測と実在の間には計り知れない深い溝があるのである。
だからこそ、定義せざるを得ないジレンマを抱えながらも、それでも捉えきれない実在へ手を伸ばし続ける
この行為自体に重要な意味があると考えている。
変化し続ける世界の中で、なおもそこにあり続ける変わらない「実在」を確かめること。作品を通じてその過剰な実在の気配に触れたとき、人は揺らぐ世界の中で定義という行為から開放されると信じている。
Profile | プロフィール
2000年 千葉県生まれ
2024年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻 卒業
2026年 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース 修了
「観測」と「実在」の乖離をテーマに制作。
対象を星座のように定義付けながらも対象とはズレていく中で、いかなる定義にも収まらない星の大群のような「実在」を追究する。環境により変化する対象の表層ではなく、その奥にある不変の存在感へ手を伸ばし、固定化された認識からの解放を模索している。
CV
展示
2024年
グループ展”EPIC PAINTERS Vol.14″ THE blank GALLERY, Tokyo
2025年
2人展”near AND far” KATSUYA SUSUKI GALLERY, Tokyo
滞在制作
2024年
旅ムサ×ANA@壱岐
鈴木柚乃|Yuno Suzuki
窓に現れる景色は、反射と透過によって異なる場所を重ね、私に自身の位置を意識させる。
同じ空間にいながら別の風景が見えるとき、「ここにいる」という感覚は揺らぎ、見ることそのものが現在地を確かめる行為へと変わる。
私は窓と絵画が生み出す重なりを通して、自身の所在がどのように立ち上がるのかを問い続けている。
Profile | プロフィール
CV
2001 香港生まれ
2026 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科油絵専攻卒業
[受賞歴]
2024 武蔵野美術大学3年コンクール 長島有里枝賞 受賞
2026 TURNER AWARD 2025 入選
武蔵野美術大学 卒業制作展 優秀賞
長亭GALLERY展2025 優秀賞
神戸財団賞2025 受賞
展示歴
2024 「井の中の蛙 大海を知らず」 武蔵野美術大学
「ROYAL SPORTS」 KOGANEI ART SPOT, 東京
2025 「NOTICE」 GALLERY国立, 東京
「長亭GALLERY展2025」 長亭GALLERY, 東京
2026 「武蔵野美術大学 修了・卒業制作展」 武蔵野美術大学
「TURNER AWARD 2025 受賞作品展」 ターナーギャラリー, 東京
「CHANGTING GALLERY PRISE 2026」 長亭GALLERY, 東京
「grid5」 buiscuit gallery, 東京
「武蔵野美術大学 卒制・修了制作 優秀作品展」 武蔵野美術大学
アートフェア
2026 アートフェア東京
森川瑳久|Saku Morikawa
「部屋」を手がかりに絵画制作を行っている。幼い頃、一人で過ごすことの多かった自室は、外から身を隠す場所であると同時に、アニメやゲーム、インターネットを通して外の世界へとつながる場所でもあった。現実の生活と画面の中の出来事、身の回りにあるものと外からもたらされるイメージは、そこで明確に分かれることなく存在していたように思う。
現在は、窓や人物、動物、家具など室内を構成するモチーフと、外部から入り込むさまざまなイメージを取り込み、それらの関係を組み替えながら制作している。そうした部屋の感覚を出発点に、絵画の中にどのような場所をつくることができるのかを考えている。
Profile | プロフィール
2001年、東京都生まれ。
2025年、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。
CV
個展
2024
「部屋Ⅰ」下北沢アーツ、東京
主なグループ展
2026
「START Box EXHIBITION vol.5」YAU CENTER ぜにがめ、東京
2025
「STRIDE 1.0」EAT PLAY WORKS、東京
「Little Solid」横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川
「卵 vol.3 −胎動−」王城ビル、東京
「多摩美術大学 卒業制作展・大学院修了制作展 2025」多摩美術大学 八王子キャンパス、東京
「TURNER AWARD 2024」ターナーギャラリー、東京
2024
「Dalston Group Exhibition Part 8」Gallery Dalston、東京
「ブルーピリオド×ArtSticker vol.1」アートかビーフンか白厨、東京
「十二景」横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川
「grid3」biscuit gallery、東京
2023
「True Colors」ARTDYNE、東京
「FACE 2023 選抜作家小品展」REIJINSHA GALLERY、東京
「ACTアート大賞展 優秀賞グループ展『叡』」The Artcomplex Center of Tokyo、東京
「過程/痕跡」MEDEL GALLERY SHU、東京
「第41回 上野の森美術館大賞展」上野の森美術館、東京
「FACE 2023」SOMPO美術館、東京
「MEET YOUR ART FESTIVAL 2023」B&C HALL、東京
2022
「長亭GALLERY展 2022」長亭GALLERY、東京
「3331 ART FAIR 2022」3331 Arts Chiyoda、東京
受賞歴
2025
「TURNER AWARD 2024」入選
2023
「いい芽ふくら芽 in TOKYO 2023」YOD Gallery賞、アートファクトリー賞
「第41回 上野の森美術館大賞展」入選
「ACTアート大賞展 2023」優秀賞
「FACE 2023」入選
2022
「長亭gallery展 2022」入選
2021
「Liquitex The Challenge 2021」リキテックス賞 大学部門
もりさこりさ|Risa Morisako
2003年東京都生まれ。多摩美術大学に在学中。
現在東京を拠点に活動。並行する別世界をテーマに制作している。彼らは現実と並行世界とで2つの姿をもっている。実体験や空想を融合させて場面を構成し、彼らに現実世界の人物像を投影しながら物語を展開するように制作している。
Profile | プロフィール
展示歴
2021
全日本学生美術展 東京都現代美術館
世界絵画大賞展 東京都現代美術館
第6回星乃珈琲店絵画コンテスト 星乃珈琲店
学展 国立新美術館
2022
グループ展「ゾンビがいる絵展」 galleryスペースくらげ
東京学館船橋高等学校美術工芸科 卒業制作展 船橋市民ギャラリー
FACE2022展 SOMPO美術館
日動画廊 第57回昭和会展 日動画廊
グループ展 -ECHO- blanc gallery
グループ展 Insight II 2022 GALLERY AND LINKS
グループ展 Roots-居場所と拠り所- gallery re:tail
WHAT CAFE × WHYNOT. TOKYO EXHIBITION
GINZA COLLECTOR’s CLUB 銀座蔦屋書店
東京堂書店
個展「お月様のいたずら」代官山ヒルサイドテラスE棟サロン
グループ展「∴」多摩美術大学芸術祭
グループ展「みんなだいすき。」スペースくらげ
個展「庭のはなし」スペースくらげ
2023
グループ展「Arts Students STARS」+ART GALLERY
グループ展「人」長亭ギャラリー
WHAT CAFE EXHIBITION vol.28
グループ展「CHANGTING GALLERY 3RD EXHIBITION」長亭ギャラリー
グループ展「I IS ANOTHER」TOKYO CHUO GALLERY
グループ展「長亭gallery展2023」
個展「ムードインディゴ」下北沢アーツ
2024
グループ展「Expression Vol.3」長亭ギャラリー
グループ展「Wonderland」下北沢アーツ
グループ展「ART ARTKOBE -ArtSticker SELECTION-」 大丸神戸店
グループ展「Dalston group exhibition -part6-」gallery Dalston
グループ展「Quintet: – 五重奏」エンパシーギャラリー
グループ展「WHAT CAFE EXHIBITION vol.37: Canvas of a Narrative」
もりさこりさ&伊山桂 2人展「Bush Bush」下北沢アーツ
2025
グループ展「WAVE2025 BLUE」
個展「醒めない夢に針を落とせば」
Shinon Matsumoto & もりさこりさ 二人展「月の囁きの庭」
2026
タグボートアートフェア2026
グループ展「VIEWS and FACES Vol.4」THE blank GALLERY
小個展「夢の続きがみたい」銀座蔦屋インフォメーションカウンター前
吉岡かおる|Kaoru Yoshioka
2000年東京都生まれ。2026年武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業。物が在る状態と認識(みえかた)の交差によって、絵画の構造を仕立て直す制作を行っている。眼が形を捉え、脳が3次元空間として組み立てる働きを掲示し、平面と空間の間で往復する「みえかた」を立ち上げる。その往復は、コインの表面をみながら同時に裏面をみようとする、あるいは、地図上の海岸線と目の前の水際を行き来するような行為である。
Profile | プロフィール
CV
展示歴
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.31」whatcafe terrada (2023)
「Make a place」Art in gallery (2023)
「Connection」27 gallery Tokyo (2024)
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.37」whatcafe terrada (2024)
「MY FIRST ART2024」伊勢丹アートギャラリー(2024)
「BACKYARD」27 gallery Tokyo (2026)
受賞歴
100周年記念大村文子基金女子美美術奨励賞 (2018)
武蔵野美術大学油絵学科3年Aコース賞(2024)
